水道水を上手に活用講座

赤い水について

水に赤い色がつくと、たいていの人は鉄だろうと考えますが、意外と多いのがマソガンです。栃木県のある市で、かつてこんなことがありました。毎朝十時になると、赤黒い水が出る。ふだんは色がついていないのに、ちょうどみんなが洗濯をしようという時間に限って、赤くなってしまうのです。
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時期で安全度のかわる水道水

水道の水源でもっとも多いのは、河川の水。水道の水の四割ぐらいを占めています。川から水道の水を取っている場合、季節でその安全度が変わります。わが家の水がどの川から来ているかは、地元の水道局に問い合わせれば教えてもらえます。(ちなみに、電話番号は料金徴収のお知らせハガキに出ています)

川には、尿尿をはじめとする下水が流れ込みます。もちろん下水をそのまま流し込むわけではありません。下水処理場で処理しています。処理した下水は川で薄まり、きれいになります。ところが、川は洪水になることもあるし、渇水になることもある。多摩川の場合、水の量が多いときと少ないときの変動は、400倍です。関東平野を流れる利根川だと800倍。四国には5000倍も変動する川もあります。

時間帯でかわる水の安全度

アメリカで、こんなことがありました。
早起きのお父さんが、朝一番の水は体にいいと信じて毎朝飲んでいました。すなまりると、他の家族はなんともないのに、お父さんだけ鉛中毒になったのです。その家では鉛の水道管が使われていて、鉛が濃くとけだした朝の水を、お父さんが一人せっせと飲んでいたわけです。

色つきの水が悪いわけではない

色のある水道水は、有害だと思っている人が多いようです。赤かったり、白かったり、青みがかっている水は、確かに飲む気がしないし、実際おいしくありません。赤く感じる水にはさまざまあって、まず鉄が含まれているもの。これは文字どおり赤い水です。それに比べてマンガンは赤黒い。「フミン」と呼ばれる有機物が含まれた水は茶色っぽい。いずれも濃度が薄いと赤く感じます。

迷信的な方法

水道水を30分ほど日に当てるという「日なた水」、ミキサーに入れて空気と混ぜる方法、途中まで凍らせて、なかなか凍らない中央部分を捨ててしまう方法など、これらは本当に効果があるのでしょうか。結論から言ってしまえば、私はいずれもすすめません。これで終わりではあまりにそっけないので、ひとつずつ理由を説明しましょう。

浄水器の自作

くみおきや煮沸は毎日の手間が面倒だし、かといって今の水道水では満足できないーという場合は、もちろん市販の浄水器を利用する手もあります。ただし浄水器といえども、一度つけたらつけっぽなしではダメ。単なる気休めに終わらないためには、定期的に交換するなど、使用法をきちんと守る必要があります。
この浄水器、水をきれいにする主戦力は活性炭。となると、必ずしも買わなくても、家庭で作れるのです。材料をそろえれば、誰でも十五分あれば作れますから、一度挑戦してみる価値はあると思います。

活性炭をつかおう

一日のうちでもっとも水道水の質がよいのは、夜です。このおいしい水を有効に使うには、就寝前にヤカンなどにくんでおくこと。とくにマンションなどではおすすめです。これを翌朝わかしてお茶を入れると、ひと味違います。夜の水だから水質がいいというだけでなく、ひと晩おく間にカルキ臭が抜けるのです。

煮沸の有効性

わが家でてっとり早く水道水をおいしくする手は、煮沸によってよけいなものを水道水から追い出して、蒸発させる方法。これはもうみなさんご存知の方もいらっしゃるでしょうが、ヤカンに入れて火にかけ、沸騰したらフタを取り、弱火でそのまま五分。たったこれだけで、くさみが取れ、農薬も発ガソ性が言われるトリハロメタンもほとんど飛んでしまいます。非常に手軽な方法です。

朝一の水は良くないです

朝起きて、コップ一杯の水を飲む。これは今すぐやめてください。起きぬけに蛇口から出てくる水は、夜の間、水道管にたまっていたもの。一日のうちでもっとも水質のよくない水なのです。細い水道管のなかに長時間とどまっていると、管に使われている鉄や亜鉛、鉛、銅などが、水道水にとけだしてくるのです。

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