活性炭をつかおう
一日のうちでもっとも水道水の質がよいのは、夜です。このおいしい水を有効に使うには、就寝前にヤカンなどにくんでおくこと。とくにマンションなどではおすすめです。これを翌朝わかしてお茶を入れると、ひと味違います。夜の水だから水質がいいというだけでなく、ひと晩おく間にカルキ臭が抜けるのです。
どんなヤカンが一番効果的か実際にテストしたことがあるのですが、くみおきの効果がとくに大きいのは鉄瓶。次がアルマイトのヤカン。ガラスやステンレスの器では、カルキ臭はほとんど変化がありませんでした。ホーローびきのヤカンも同じ。それでも朝の水よりよいことは間違いないのですが、さらにくみおき効果を期待するなら、鉄製かアルマイト製のヤカン、というわけです。
もうひと手間かけておいしい水を、という方には、ただのくみおきだけでなく、「くみおき+活性炭」の方法をおすすめします。ヤカンにくんだ水のなかに、活性炭をつめたガーゼ袋を入れてひと晩おくだけのカンタンな方法です。ただのくみおきでは取れないガンコなカビ臭も、活性炭が吸い取ってくれます。水道水中の残留塩素も、カルキ臭も取ります。農薬やトリハロメタンが心配という人にも、活性炭が効果を発揮します。やりかたは図の
ほうもごらんください。
用意するものは
●粒状活性炭約一〇〇グラム(げんこつひと握り)
●ガーゼ三〇センチ四方のものを二枚
●ガーゼの口をしばる布製のヒモ
●ヤカン鉄かアルマイトのものがよい
活性炭は五〇〇グラムで1500円弱。2年ぐらいはもつので、4、5人で分けて使ってもよいでしょう。
①活性炭を買ってきたら、使う前にかならず洗う。
お米をとぐように、ボールの中で軽くふって、何度か水を替えながら洗います。というのは、活性炭の細かい粉が残っていると水が黒くなってしまうので、これを洗い流して粒状の活性炭だけにするのです。
②ガーゼを二重にして活性炭を包む。
③それをヒモでしばって袋にする。
このとき、ガーゼの中で活性炭が動くぐらいにゆったり包み、ヒモで結ぶのがコツです。ぎっちり詰め込んだ状態になると、内部の活性炭が水と十分ふれ合わず、吸着効果を発揮しないからです。
なお、袋をヤカンから出し入れしやすいよう、ヒモは輪にしておくと便利。
これでひとまず準備は完了です。
④寝る前にヤカンに水をくんだら、活性炭の袋をその中につり下げる。袋がヤカンの底につかないように、ヒモで調節してフタをします。これは、活性炭が水にふれる面積を大きくするためです。そのままひと晩おきます。朝になったら袋を取り出し、ヤカソを火にかけて一度沸騰させます。あとはポットに入れてもいいし、冷蔵庫で冷やして飲んでもいい。
おいしい水がたくさん必要なら、くみおきのヤカソを二つにすればよいのです。取り出した活性炭はヒモでぶら下げて水を切っておき、夜にまた使います。一週間ぐらい使ったら、活性炭を煮沸消毒します。ヤカンの中で一〇分ぐらい沸騰させ、そのお湯は使わずに捨てる。煮沸によって雑菌の繁殖を防ぐだけでなく、吸着能力もかなり復活します。これを繰り返して、二年間ぐらい使える。非常に安上がりです。
カテゴリ:家庭で浄水
