時期で安全度のかわる水道水
水道の水源でもっとも多いのは、河川の水。水道の水の四割ぐらいを占めています。川から水道の水を取っている場合、季節でその安全度が変わります。わが家の水がどの川から来ているかは、地元の水道局に問い合わせれば教えてもらえます。(ちなみに、電話番号は料金徴収のお知らせハガキに出ています)
川には、尿尿をはじめとする下水が流れ込みます。もちろん下水をそのまま流し込むわけではありません。下水処理場で処理しています。処理した下水は川で薄まり、きれいになります。ところが、川は洪水になることもあるし、渇水になることもある。多摩川の場合、水の量が多いときと少ないときの変動は、400倍です。関東平野を流れる利根川だと800倍。四国には5000倍も変動する川もあります。
こうなると、困るのは渇水期です。川の水に対して下水のほうが三倍多いのです。これを浄化するのは並大抵のことではありません。利根川は冬でも水量が多いから、そんなことはありませんが、渇水のとき水質が悪くなるのは、似たようなもの。
一方、富山の黒部川の場合は、季節を通して水はたっぷりあるし、流域の人口が少ないから下水の量も少ないため、汚れは十分薄まってきれいな川のままです。水道の水にとって問題なのは、川によって、季節によって、こんなに事情が違うのに、下水処理場から出てくる水はいつも同じだけ汚れているということ。渇水期にはチョロチョロになってしまうから、大量の下水が流れ込めばたちまち川が汚れます。
わが家の水道の水が川から来ているのなら、ときどきはその川を見て、水量が減っているときは、汚れている可能性が高い、という信号。煮沸するなり、くみおくなり、浄水器を通すなど、対策を講じるほうが良いでしょう。
逆に言えば、よく、大雨、台風で増水して、濁った川を見ると、「汚ない」と感じがちですが、水量が多いときほど汚れが薄まって安心なときとも言えるのです。
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